実家の小さな農園を継ごうと思ったキッカケ(続き)

こんにちは、こせがれです。(2018.7.4)
ブログ初投稿から4日も経ってしまいました。この4日間で感動を体験しました。
会った事ない人が自分の書いた文章を見てくれる。そこから繋がりが生まれる。
それだけでも自分の事を発信していく価値はあるんだ、と良い経験になりました。
前置き長くなりましたが、大学生活~現在の仕事までを振り返りたいと思います。
2010年に東北大学農学部に入学してから大学院を含め6年間、杜の都仙台で学生生活を送りました。
高校まで農家の友達が周りに一切いなかったので大学では1人くらい気の合う農家友達が出来るだろうと思っていましたが、一切出来ませんでした。(同級生のうち実家が農家である人は1割以下でした…)
ですので、放課後などは農学部の図書館で「図解ナシをつくりこなす(田村文男 他)」や「カキの多収栽培(小ノ上喜三)」をはじめ様々な野菜(1割)・果樹(9割)の本を読み漁っていました。(完全に変態ですね笑)
しかし、今ではこの時に蓄えた知識が美味しい柿や野菜作りに役立っています。
大学院時代はイネの研究に携わらせてもらい、遺伝子組換え技術を扱う機会にも恵まれました。(この時の経験や遺伝子組み換えについて思うところは後日まとめようと思います。)
いざ就活時期になって、将来どんな仕事に就きたいかを考えるようになった時、農業をやりたいという思いは変わりませんでしたが、このまま卒業して実家に戻っても正直食っていけいないなあと感じていたので、周りの就活生と同じように就活を始めました。
「作る人は食べる人を想い、食べる人は作る人を想う。」というキャッチフレーズに共感し、有機野菜宅配会社であるORD社(当日はD社)に入社し、現在3年目です。物流センター勤務で、毎日全国の契約農家さんから出荷されてくる農産物の在庫・品質・小分け管理を通して「生産者と消費者を繋げる仕事」をしています。
南は沖縄から北は北海道まで様々な野菜・果物を直接見ることが出来る、消費者のもとに届くまでの物流システムを学べたりと農家だけやっていたら知ることが出来ない知識・情報を得られるのでやりがいを感じながら仕事をしています。
一方で、入社当時に思っていた「生産者と消費者の顔がお互いに見える関係」づくりが自分の中で出来ていないことを感じていました。
その時にふと頭の中に浮かんできたのが実家の農園の姿でした。実家にいつも買いに来てくれるお客さんの顔が一人ひとり、はっきりと浮かんできます。ただ買う、売るだけの関係ではなく作り手は買い手の食べた時の笑顔を想像しながら作り、買い手はその野菜が育った畑を思い出しながら食べる。本当の意味での「お互いの顔が見える関係」が築けていることに気付きました。
そんな関係を自分自身の手で創っていきたい、とここ半年間で強く思うようになり、少しずつですが市川農園をもっと多くの方から愛される農園にするために試行錯誤する毎日です。
次回は「兼業農家について」少し語りたいと思います。

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